こんな記事を見た。ランチを撮影したら怒号:小鳥ピヨピヨ
内容を2行でまとめると、
「飲食店で何の気なしに料理の写真を撮った筆者が、
ネガティブな口コミを恐れる店主から怒号を飛ばされ、罵詈雑言を受けた」
という話だ。
photo by Andrew Morrell Photography
僕は技術が社会や人の価値観も変える力を持っていると考えている。
そしてこの怒号もそんな社会、価値観変化の一端かなと思う。
情報化が進んだ社会では、個人の口コミやカジュアルなコメントの持つ力が強くなる。
これまで狭い友人関係の中で閉じていた評判、口コミが記録され、誰でも検索できるようになった。消費者は集合知を生かしておいしいお店、面白いサイト、使いやすい製品を知ることができるようになった。
食べログやAmazonレビューなどより口コミへのアクセスを容易にするビジネスも盛り上がっている。
一方で情報化社会では、相対的にお店や会社など表に出る人の立場が弱くなる。
口コミのおかげで売り上げが増すこともあれば、ある1人の有名レビュアーの口コミでお店の売り上げが大きく落ちることもある。
実際、私の知り合いの知り合いの飲食店経営者も、食べログの口コミにはかなり神経質になっていた。
それに経営への影響を除いても、客の「率直な感想」を聞くことも勇気がいることだろう。
人前で話すのが仕事のお笑い芸人にも、ツイッターや2chを見ないようにしている層が一定以上いるらしい。
そういうことを考えると、情報化が進んだ社会は、消費者には優しい一方で、経営者など、表に立つ人の立場で考えるとストレスがたまるだろうし、怒号を飛ばしたくなる社会と言える。
でも、それに耐えられる人、逆手にとれるような経営者には、活躍しやすい社会になったともいえる、かもしれない。
とか書きながらさっきのサイトをよく見たらコメント欄に創作とかいっぱい書いてある・・・。
釣り・・・?

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