Oculus Riftの破壊的なリアリティ
以前からOculus Riftに注目している。
photo by Sergey Galyonkin
Oculus Riftは、映像と現実の区別を無くすことのできるヘッドマウントディスプレイ(HMD)だ。
例えばこの動画では、大の大人が、映像と現実の区別がつかずに体が勝手に動いしまっている。
Oculus Rift: The Best and Funniest Oculus Rift ...
40秒以降に注目。ジェットコースターで急降下する映像が流れると多くの人がバランスを崩し、後ろの人が支えている。
写るものを見た人が反射的に「映像」でなく「現実」として認識し、体が動いてしまう。
こんな映像デバイスはここ数十年、どれだけあっただろうか。
3D映像とか、Retinaディスプレイの比でないインパクトをもつ製品だと思う。
これまでのヘッドマウントディスプレイとの違い
Oculus Riftはこれまでのヘッドマウントディスプレイ(HMD)と何が違うのか。
Oculus Riftは、110°の超広視野角+ヘッドトラッキング機能付きHMDだ。
HMDは日本企業ではSONY,EPSONも出しているが、視野角は広視野角を唄うSONYでも45°であり、ヘッドトラッキング機能はいずれにもない。
これらのHMDはSONYの製品情報にある、
本機では、映画館のような映像空間を創出するために
商品の特長 | HMZ-T3W/HMZ-T3 | ヘッドマウントディスプレイ “Personal 3D Viewer” | ソニー
といううたい文句でもわかるように、目の前に大きなディスプレイを再現する装置として開発されている。
そのために、解像度や色再現性など、ディスプレイに要求される機能を高めている。
一方のOculus Riftは、脳が現実と間違うような、バーチャルリアリティ体験を作り上げる装置だ。
そのために機能面でも解像度や色再現性は抑える一方で、今までのディスプレイにはなかった、視野角とヘッドトラッキング機能を追求している。
その結果として上記のようなリアリティが得られた。
Oculus Riftの時代が来る!
Oculus Riftは全く新しいコンセプトの製品なので、ソフトがほぼ皆無だ。普通の映画などの映像では視野角が広すぎて逆に見づらいだろう。だが、ソフトさえそろえば、人の体験を大きく変えることができる。
例えばこんな使い道がある
- アドベンチャーやFPSなどのゲーム
→本当にゲームの中にいるような臨場感に加え、ゲーム画面の視野の狭さや、視点操作の手間も不要になる。
→Minecraftはすでに対応しているらしい・・・・・・。
- Google StreetViewで実際の世界の風景を感じる。
- 旅の写真を空間として撮り、あとで再体験する。
→家にいながら、世界の至る所の雰囲気を感じることができるようになる。
全天球の写真を撮るRicoh Thetaや、

RICOH デジタルカメラ RICOH THETA 360°全天球イメージ撮影デバイス 0175760
- 出版社/メーカー: リコー
- 発売日: 2013/11/08
- メディア: エレクトロニクス
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GoProを組み合わせて動画を撮るこんな製品も製品化されはじめている。
World’s First Fully Spherical 3D 360 Video and Photo Gear, See us at CES 2014 | | 360 Heros 360 Video Gear | Developed by Michael Kintner
もっと気軽に動画と音声がとれて、Oculus Rift側もいくつかの問題が解決されたら、映像の楽しみ方は完全に変わるだろう。
しかも3万円で買える!
個人的には今、買うかどうか本気で迷ってます。
実はこのリンクからなんと3万円で買えます。この低価格も革命的だったりします。
Order Oculus Rift Development Kit | Oculus Rift - Virtual Reality Headset for 3D Gaming
でも間もなく改良試作版が出るという噂もあり・・・悩ましい。
※いまはまだ試作版なので、購入後の満足は保証できません。不満点は相当多いと思います。