「社会って、どこまで複雑になるんだろう」
って、中学生の頃に思っていた。
そして、人が把握できなくなるまで社会が複雑になったら、
そのときが、社会の進歩が止まるときだと思った。
それから時間がたって、上の考えは間違っていることがわかった。
正しくはこう。
1.仕組みが増えて、複雑になる
2.複雑さを解決できる考え方ができる。
3.その考え方を使った自動処理ツールができて、誰も複雑に考える必要がなくなる。
4.そのツールに重大な欠陥が見つかり、社会にパニック発生。
5.パニックを乗り越えられれば、考えやツールが改善される。
6.より良い暮らしのため、1に戻る。
今話題の、HeartBleedのバグも、ちょっと前のサブプライムローンも、複雑さが事態を深刻にしています。
複雑化するITシステム。
オープンソースを活用して効率化を進める中で、多くの人のチェックを受けているはずのコードの中に、重大で簡単なミス、Heartbleed脆弱性が2年間も放置されてしまった。
あまりにも広く社会に使われているため、脆弱性への完全な対策は完了できていないそうです。
ハッカーとシステム管理者の脆弱性探し競争が始まっています。
サブプライムローン問題は、ローンの証券化によるリスク分散が、逆にリスクの全体像を把握できなくしたことで発生しました。
今後、もっともっと社会が複雑化すると思います。
今までにない重大なパニックは、いつかきっと発生すると思います。
そのとき、社会は耐えられるのでしょうか。