AVアンプを購入して、オーディオ業界についていろいろわかったことがあったので、メモ。 ちなみに買ったのはこれ。

Pioneer AVアンプ 6.2ch AirPlay/MHL/4K/ハイレゾ対応 VSX-S510
- 出版社/メーカー: パイオニア
- 発売日: 2013/10/30
- メディア: エレクトロニクス
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購入に当たって情報を調べて、重視したこと
- 低消費電力(動作時、待機時ともに)
- 高音質(所有しているFR-S7GX並みの音質と同等以上)
- 独自アプリでの再生でなく、AirPlay等で再生ができること
- HDMIが4つ以上で多いほどいい
- 5.1ch接続
- 接続スピーカー対応インピーダンスが4~16Ω
手軽にネット経由の再生はしたい。独自アプリでの再生や設定は便利そうだけど、アプリ開発の継続性が心配なのでAirPlayのような規格の固まっていそうな物がいい。実際、iOSアプリを見ると、ONKYOもPioneerも、既にiOS9対応が2ヶ月以上たった今でもされていないようだった。
重視しなかったことは以下。
- AVアンプ単体での音楽再生
- 高出力(数百W)
- 4K対応
アンプ単体のメディア再生機能はなくてもいい。いまは専用PCからHDMI経由で再生しているし、そのうちApple TVなどに切り替えるので。
高出力は消費電力とのトレードオフのようなので、不要。
4K対応はあってもいいけど、自分と家族は720pのDVDや1280pのネット配信で満足しているので、この先10年くらいは4Kがなくても1080pくらいで問題ないと思う。
これらがだいたい満たせる候補機種は以下。PioneerのVSX-S510と、ONKYOのNR-365。音質と消費電力はトレードオフにあるようで、高級機種は消費電力で選択肢から外れていった。

Pioneer AVアンプ 6.2ch AirPlay/MHL/4K/ハイレゾ対応 VSX-S510
- 出版社/メーカー: パイオニア
- 発売日: 2013/10/30
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ONKYO ネットワークAVレシーバー 5.1ch ハイレゾ音源対応 ブラック NR-365(B)
- 出版社/メーカー: オンキヨー
- メディア: エレクトロニクス
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NR-365は単体での再生画面がわかりやすそうな代わり、AirPlayに対応していないのがネックかもしれない。あと、対応スピーカインピーダンスも6Ω以上となっていて、一部スピーカーは使えなそう。
そのためAirPlayが使えて、HDMIが6ポートあって(ただし1つは前面)、より幅広いスピーカーを接続可能なVSX-S510を選ぶことにしまた。
ちなみにVSX-S510は一応4K対応はしているけど、HDCP2.2対応でないので、おそらく殆どのコンテンツは見られない点に注意。
購入はYodobashi.comが安く、税込み30000円の10%ポイントだった。
この機種の購入後レビュー
- ONKYOのコンポFRのスピーカーを流用し2chで使用しているが、音質はコンポ同等以上には良い。
- 使用時消費電力は意外と大きい。約52W@無音 約53W@音量目盛り30。無音でも消費電力が下がらない。NR-365は無音だと20Wだそうなので、NR-365の方が良かったかも。
- 待機時消費電力は ネットワークスタンバイなどなしで 0.7W。これは予想通り小さい。
- 起動が遅い。「アンプの」電源ONから約11秒でアンプから音が出る。アンプの電源は、テレビの電源が入ってから連動してONになるので、テレビの電源が入ってから10秒は音がアンプから出ない。
- 黒一色の棚に銀のVSX-S510が来ると違和感がある。黒も販売してほしかった。
- 操作画面は非常に使いにくい。画面に説明もでないので、説明書必須。
- AirPlayはやはり便利。
(2016.02.06追記) AirPlayはiOSのMusicアプリから再生すると、曲によって途中で音が停止します。たとえば、星野源のYELLOW DANCERは停止します。原因は不明ですが、Amazonのレビューにあるように、iTunesのアートワークの画像フォーマットによるのかもしれません。暇ができたら対策を試してみようと思います。
この機種のTips
- 一般家庭の音量で使うなら、比較的小音量時に低音、高音を強調する「ラウドネス機能」は必須。
- TVのデジタル音声出力を「オート」から「PCM」に変更しないと、NHKニュースなど一部番組でアンプから音が出なかった。モノラル音声の番組で発生する現象らしい。
AVアンプ全般について
- アンプでHDMI入力を切り替えるためにはアンプのリモコンが必須。リモコンが増えて煩わしい。
家電としてのAVアンプはまだまだ発展途上と感じた。 実使用における使いやすさ、低消費電力が突き詰められた製品が、まだない。 オーディオ向けの利益率が高すぎて、家庭向けに目を向けてないのか、それとも企画から設計まで家電を作るノウハウがないのか、今後に期待。
とりあえず、外部からのデジタル信号有無に連動して、電源が「ON」になるアンプ、コンポが出てくれば、選択肢は一気に広がるんだけど・・・。