3Dプリンタの構造は、通常のインクジェットプリンタの構造と非常によく似ています。
インクを吐出させるインクジェットヘッドの代わりに、プラスチックを出すノズルをつけて、あとは高さ方向に動けるようにしただけです。
大手プリンタメーカー、CANON、エプソン、hpなどがこれまでのノウハウを生かしてプリンタを作れば、5万円くらいでこれまでにない高精度、高信頼の機種が作れて、市場は総取りできるはずですが、各社、家庭向け3Dプリンタは販売せず、全然数の出ないであろう一台数千万円の機種だけを開発しています。
理由としてよく言われるのは、販売台数が稼げず、利益が出ないから、という理由ですが、でも3Dプリンタは成長市場のはず。今のうちに参入してもいいのではないかとも感じます。
そこで、実際どのくらい違うのか、見てみました。
3Dプリンタ
まず3Dプリンタ。ContextWorldの調査データを引用させていただきます。
台数1位のXYZprintingが 6ヶ月間で 25800台を売って シェア19%ということから、市場全体の年間販売台数は 27万台あまりと推定されます。
・・・私の想像よりかなり少ないです。
2Dプリンタ
次に2Dプリンタともいえる、紙に印刷する普通のプリンター。最も安価に手に入る、デスクトップのインクジェットプリンターの数を推定します。
インクジェットプリンターに限定した数字が見つからず、参考にするのはこの記事。
世界プリンタ市場、HPがシェアを更に伸ばして首位堅守 - ブラザーも急上昇 | マイナビニュース
世界のプリンター出荷台数は、年間1.1億台、そのうち62%がインクジェットと言うことで、インクジェットをその全てが安価なデスクトップインクジェットプリンタと仮定すると、6900万台。
3Dプリンターの27万台にたいし、インクジェットプリンターは6900万台。 軽く200倍以上の規模があります。
グラフにするとこんな感じ
・・・大手メーカーが家庭用に参入する日は遠いかもしれません。