あのAppleが自社の全従業員に提供したというパスワード管理マネージャの1Paswordを使うことに決めました。
その際、firefoxから1Password 7にパスワードデータを移行する方法が、一筋縄ではいかず、一貫した説明もネット上になかったため、メモします。
移行フロー
- Firefoxのマスターパスワードを設定していたら解除する(暗号化解除のため)
- ChromeでFirefoxのパスワードをインポートする
- Chromeでパスワードをエクスポートする(CSV形式)
- 1PasswordのWeb版にアカウントを創り、月額課金コースのお試し1ヶ月としてログインする
- 1PasswordのWeb版でchromeのパスワードのCSVファイルをインポートする
- 1PasswordのWindows版をインストールする
- 1PasswordのWindows版で、インポートしたアカウントにログインする
- 1PasswordのWindows版で、ローカルのvaultsを新規作成する
- 有料コースのアカウントのvaultsのアイテム一覧を表示し、アイテムを1つクリックしてからctrl+Aで全部を選択する。
- 右クリックし share → ローカルに作成したvaults を選択し、copyを選択してローカルのvaultsに全アイテムをコピーする。
移行フローの8以降は、月額でなく買い切り版の人だけ必要です。1ヶ月お試し期間後も使用するためです。
これでようやく完了です。
移行後の仕上げ
移行後には、以下の仕上げをすることを強くオススメします。
- エクスポートデータを削除する
- Chromeのパスワードを削除する(履歴の削除→全期間 とやらないと一括削除不可能)
- Firefoxのパスワードを削除する(もしくはマスターパスワードを設定して暗号化する)
データ移行に際する各ソフトの制約(2019/03/13時点)
これは、各ソフトに下記のような制約があることから必要になるフローです。
- Firefoxはパスワードのエクスポートができない
- Chromeはパスワードの一括削除がパスワード管理画面からできない
- 1password Windows版アプリには、CSVからのインポート機能が無い。ファイルメニューにエクスポート機能が無い。
- 1passwordには、1Passwordが読み取れる形式でのエクスポート機能が無い。(=月額契約したクラウド上のvaultsファイルをローカルに保存することができない)
1Password7では、Windows版の機能が前バージョンより削られていて、移行フローが複雑になりました。開発会社としては、その機能が削られることで、買い切り版のユーザーの不便さを増して、より利益の出る月額版に誘導したいんだなー、という印象を受けました。

- 作者: 村上俊一
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2015/03/18
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